新米の季節です!炊飯器でおいしく米を炊く方法

米を水に漬けておく時間は?蒸らしは?今時は混ぜなくて良い?!

新米のおいしい季節になりましたね!

皆さんは普段、どのようにして米を炊いていますか?

土鍋ですか?炊飯器ですか?それともはたまたフライパンとか?

人によって、炊き方はさまざまですが…。

私はもちろん、炊飯器にお・ま・か・せ❤️

そこで今回は「新米はもちろん、普通のお米でも(簡単に)おいしく食べることはできないのか?」との思いから『おいしいご飯の炊き方』(メインは炊飯器で!)について調べてみました。

では、どうぞ!

炊く前の準備です〜米の測り方〜

米を測る時に計量カップを使っている方も多いと思います。

米測定用の計量カップで、一杯は180ml(一合)

米を少し多目に盛り、お箸などで上をしっかりすり切って計りましょう。

もし米専用の計量カップではなく一般的な計量カップを使う際には、計量カップの容量が違うので注意しましょう!

一般的な計量カップは、一合の計量カップと同じような大きさだと容量は200mlです。

(水1cc=1ml=1g)↓

  • 一合=180ml(お米専用計量カップ)❇︎一般的な大きさの計量カップを使用する際には、注意が必要!
  • 一合=150g

ちなみにスケール(計量器)で測る場合は,一合はが150gです。

さぁ、米を研ごう!〜米は乾物〜

◎ 洗米:1回目

なんといっても米を研ぐ際は、最初の10秒がとてもとても重要!!

研ぎ始め最初の約10秒で、米が吸収する全体の水分量の約3割を吸収します。

これは洗米中に吸収される水分量の約7割にあたります。

洗米中に吸収される水分は、速やかに芯まで吸収されていきます。

そして一度水分と一緒に吸収されたものは、後々取り出そうと思っても後の祭り…。

もう取り出すことはできません。

つまりどういうことかと言うと、水分がこれだけ一気に吸収されるということは…。

米を研ぐ際に落ちたゴミやヌカも、水分と一緒に米の内部へ素早く吸収されてしまっています。

(そこの奥さん「そのお米、ゴミ吸ってますよ…。」という状態に!)

急いで水を捨てないと、全て一緒に吸収されてしまいます。

そのため回目の洗米は大量の水で一気に行うのがコツです。(時間との勝負!)

ボールに水をためて、その中に米を入れます。そして一度サッとかき混ぜるような感じで一気に洗うのがオススメ!です。

冬場、寒いからといってお湯で研いではいけません!              

ヌカが溶けやすい分、吸着もしやすくなり『ヌカ臭い』お米になってしまいます。

また澱粉分解が始まり、うまみ成分が逃げてしまうので『甘みが少ない』炊き上がりになってしまいます。

では、洗米・炊飯に適している『水』とは?
1回目の洗米に使用する水は、できれば水道水よりもミネラルウオーターがベストです。

水道水を使う場合には、約5分沸騰させ冷ましてから使用するか、水をくんで一晩時間をおいてから使用します。

そうすることで塩素が抜け、カルキ臭が気にならなくなります。

◎軟水(軟水でも水1ℓ中の炭酸カルシウムが60mg以下のもの。)

水1ℓ中に溶けているカルシウムイオンとマグネシウムイオンが、120mg以下のものを『軟水』といいます。

日本国内の水道水はコレ!軟水です。(地域によって、硬度は異なりますが軟水です。)

カルシウムが多く入っていると米が硬くなります。(米が粘る成分『ペクチン』とカルシウムが結合し、水分の吸収を妨げるからです。)

そのため、硬水よりも軟水の方が米を炊くには適しています。

◎弱アルカリイオン水(PH9未満のもの)

米のタンパク質をほぐす効果があり、水分の吸収を促進させます。水分がより多く吸収されるので、米の膨張率が上がり『ふっくら』と炊き上がります。

米を炊くために水を買う際には、参考にしてみてください!

ただしPHが高いアルカリイオン水を使用すると、ご飯が黄色く変色したりベチャついたりすることがあるので、注意が必要です。
水分の吸収が多い、1回目の洗米だけでも少し良い水を使うと、炊き上がった時にご飯がおいしくなります。
 

◎ 洗米:2回目・3回目

はじめに米を研いだ時の水は、しっかり切ってから、もう一度米を研ぎましょう。

米を研ぐ際は手の指を立て、(手でボールを握るような指の形にして)一方向へ円を描くように優しくかき混ぜます。(かき混ぜる目安は20回くらいです。)

米を研いだ後はもう一度水を入れ、下にたまったヌカを軽くかき混ぜてヌカや汚れを水に浮かせてから汚れている水を捨てます。

  • 水を入れたまま米を研いでも、しっかり米を研ぐことはできません。(水が入っていると米が浮いてしまい、米と米との摩擦がおきにくくなるため。)
  • 米を研ぐ時に、力を入れ過ぎたり早くかき混ぜ過ぎたりすると、米が割れたりうまみ成分まで削れたりします。
精米機の精米技術が良いので、昔みたいに米をゴシゴシ研ぐ必要はありません。

近年精米機は性能が向上し、ヌカはキレイに取り除かれるようになりました。

今時の米を研ぐ理由は、昔とは違い『ヌカを落とす』ことではありません。

米の表面に細かい傷をつけて、より水分を米に吸収させるためです。

米が研ぎ終わったら2・3回くらいキレイな水に入れ替えて、米の汚れを落としたらおわります。(米をすすぎ洗う感じです。)

米が研ぎ終わって、米を炊くための水を入れた時の水の色は乳白色に薄く濁った状態です。透明ではありません!

水を入れ替えても、水が濁るからといって透明なるまで繰り返してはいけません。

うまみ成分のデンプンが洗い流されてしまうため、味気のないご飯に炊きあがります。

また、『ザルあげ』(米をざるに上げ、水を切ってから水を吸収させる方法)も米が割れる原因になるため、しないほうが良いでしょう。

 
米と水の割合は?

炊飯をするための米と水の割合は、『1:1』から『1:1.2』(水量は米の分量の1〜2割り増しが基本!)

一合(180mg)であれば、2割り増しの場合で計算すると216mlです。(180×1.2=216)

一般的には、一合に対して水200mlという人が多いようです。(約1割強・1.1111111111…)

ちなみに私の母は計量カップは使わずに、その辺の適当なコップで、同じ量のお米とお水を入れて炊いていました。

なので何合の米を実際に炊いていたのか?は判りませんが、ご飯の炊き上がりには全く問題ありません。

『1:1なので米がコップ一で杯なら水もコップで一杯』と、私は米の炊き方を実家の母から教わりました。

また米を炊く時に氷を入れて炊くと、沸騰するまでの時間は長くなりますが、その分お米の芯までしっかりと水分が吸収されるため、おいしくご飯が炊き上がります。(目安は製氷機の氷で1〜2個

氷を使う場合は、米を炊く時の水の量は氷を入れた状態で測ってください。←間違えないように注意!
  • 洗米1回目の最初の10秒が大事(手早く行う)
  • 米は水をしっかり切ってから優しく研ぐ
  • お湯で研がない
  • 使う水は軟水・弱アルカリ水がオススメ
  • 米の研ぎ汁が透明になるまで、米を洗わない
  • 炊飯時の、米に対する水の量は1割から2割り増し
  • 米を炊く時は、氷を入れて炊くのも良し!

いよいよ炊飯!〜お米を炊こう〜

浸漬(米を水に漬けておくこと)・蒸らしは必要か?

土鍋などで米を炊く際には研いだ後、しっかりと米の芯まで水分を吸収させる時間が必要になります。

(米の『浸積』や『水切り』といった工程です。)

しかし、炊飯器で米を炊く場合『マイコン式炊飯器(マイコンジャー)』や『IH式炊飯器(IHジャー)』であれば『浸積』や『水切り』は必要ありません

研いだらすぐに炊きましょう。

炊飯器でお米を炊く過程には、吸水工程が含まれています。

むしろ水に浸した米を炊くと、やわらかくなってしまうので注意しましょう!

どうしても、水に浸しておいた米を炊かなければいけない時は『早炊き』が良いようです。(吸水工程がカットもしくは短くなっています。)

機種によっては、吸水工程を省いている『コース』がある炊飯器もあるので、ご家庭にある炊飯器の『コース』を確認してみましょう!

同じように炊飯器で炊くと『蒸らし』もまた炊飯器の米を炊く過程に含まれいいるため、ブザーがなったらば、すぐにご飯は食べられます。米が炊き上がった後に、さらに蒸らす必要はありません!

炊飯器でおいしく炊ける容量は?

全体量の『約8割程度』と言われています。

大体の目安です。↓

  • 3合炊き→1〜2合(1人暮らし)
  • 5合炊き→3〜4合(2〜5人)
  • 1升炊き→6〜8合(5人以上)

参考にしてください!

米が炊き上がりました!飯きりはどうする?〜混ぜる?混ぜない?〜

炊きあがった米を『混ぜる派』『混ぜない派』それぞれの言い分は?

いろいろと調べたのですが、ハッキリこちらが正解という答えは見つかりませんでした…。

そこで、『混ぜる派』『混ぜない派』の意見をまとめてみました!

さて皆さんは、どっち!?

混ぜる派

炊き上がったご飯を、混ぜることで余計な水分を飛ばし、ご飯がダマになったりベタついたりするのを防ぐ。炊き上がったご飯を熱いうちに混ぜると、余分な水分が飛ばされる→ご飯つぶのまわりが冷やされて、ご飯つぶの表面に水分の膜ができる→炊き上がった米の甘味と風味が増す。

昔は炊きムラをなくするために混ぜていた。←今の炊飯器は性能が良いため、炊きムラはほとんどないが、わざと『おこげ』を作ることができるタイプの炊飯器もある。

混ぜる手順
  1. ご飯が炊きあがったら、炊飯器のフタをすぐに開ける。(炊飯器の中が熱いうちに、水蒸気を逃すため)
  2. 炊飯器の、フタの内側の水滴を布巾などで拭く。(フタについている水滴が、ご飯に落ちないようにする)
  3. 炊き上がったご飯粒をつぶさないようにしながら、しゃもじでご飯を十字に切り、4部ブロックに分ける。
  4. 4ブロックに分けたうちの、1ブロックを残りのご飯(残りの3ブロック)の上にふんわりと乗せる。
  5. 乗せたご飯を空気を入れるような感じで、ご飯粒を切り離すように全体的に広げていく。
  6. 残りのブロックも1つづつ、同じようにして混ぜる。

混ぜない派

  • 炊飯器の性能が上がり、炊きムラがなくなった。
  • 炊き上がったご飯を混ぜることで、ご飯粒がつぶれる
  • ご飯粒の表面が傷つき、デンプンで覆われた膜が壊れるので艶がなくなり風味も落ちる。

分かれる意見

炊き上がったご飯の『混ぜる派』『混ぜない派』は、プロの料理人でも意見は分かれるようです。

私が調べた感じでは、『お米屋さん』は混ぜる派が多いですが、『おにぎり屋』さんは混ぜない派のほうが多い感じでした。

また、炊飯器メーカーも『ほぐす』のを推奨しているところが多いようです。

まとめ

近年『お米離れ』も進んでいますが『ほぼ毎日ご飯を炊く』という人も、まだまだ多いと思います。

調べてみると『お米の炊き方』は奥が深く、自分が知らなかった『コツ』がいろいろとありました。

ご飯を炊く時に、ちょっと気をつけるだけで『おいしいお米はさらにおいしく!』『そうでないお米も少しだけ美味しく(?)』炊き上がることが分かりました。

私はこれからもご飯を炊く時の火加減は、もちろん炊飯器に任せようと思っています!

でもおいしいご飯を食べるために、炊飯器でご飯を炊く時でも、自分の『こだわり』を少しだけプラスして炊いてみるのも悪くはないのかな?